2020年度の横浜市公園愛護会個人表彰を受けた 佐野 曙見さん 緑園在住 74歳
寡黙に公園美化10年
○…緑園都市から四季の径を歩いて10分ほど。旭区に近い緑園6丁目の憩いの場にあるのが緑園須郷台公園。公園愛護会会長として10年間、広さ約3000平方メートルの公園美化に努めてきた。泉区長から代理で表彰状を手渡されると「こんなに早くもらえると思っていなかった。ありがとうございます」と神妙な顔つきになった。
○…茅ヶ崎出身。妻の実家に近いからと緑園に住んで20年以上が経つ。60歳で退職後、自治会の推薦を受けてごみ減量などに取り組む環境事業推進委員などを歴任。その後、前任者の退任に伴い公園愛護会の会長に。10年間活動を続けられた秘訣を「自宅の庭の延長みたいな気持ちで、気が向いた時にやってきたので苦じゃなく続けられた」とポツリ。ひとりの作業も多かったが、「いつもご苦労さん」と手伝ってくれる人たちや忘れ物を届けると「公園のおじさん」と親しげに呼んでくれる小学生たちなど、その周囲には多くの人たちがいた。
○…退任後は「潔く身を引きたい」とあえてなるべく手を出さないように心掛けている。毎日の公園作業で周りから「ゴルファーみたい」と言われた日焼け肌も、今はすっかり色白になった。電気工学の技術者だった会社員時代の経験から、現在は友人の会社のテクニカルアドバイザーを務める。会社は千葉だが、時流に沿ってテレワークを使いこなす。
○…自宅の庭の手入れは今も現役。水やりや手入れは欠かさない。庭づくりに必要なのは「愛情とセンス」だとか。ちなみに「あけぼのをみる」と書く名前は、生まれた日にちなんで。1946年の元日の朝に生を受けた。終戦から初めて迎えた正月の朝、未来への希望を願って付けられたという。
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