中田南の「鯉ヶ久保ふれあいの樹林」で、横浜市環境創造局が主催する森づくりボランティアの体験会が9月末に初めて開かれた。普段同地で活動している樹林愛護会に加えて区内外から参加したボランティア8人が、昨年の台風19号の被害で手つかずになっていた倒木の片づけや下刈り、常緑樹の除伐などを行った。
この取り組みは横浜市の「横浜みどりアップ計画」4カ年計画に基づき、森づくりを担う人材の育成として昨年度から市内各所で実施しているもの。鯉ヶ久保ふれあい樹林での実施は初めてとなる。
「ふれあいの樹林」は山林所有者の承諾のもと、市街地の小規模な緑地を保全・育成しながら、公園として市民にふれあいの場を提供する制度。泉区内にも鯉ヶ久保を含め3カ所ある。所有者・市・樹林愛護会の協力で管理されている。
普段は住民らが管理
鯉ヶ久保の樹林愛護会は近隣自治会員ら20人が遊歩道の整備などの活動をしている。
しかし昨年の台風被害により枯れ木などが散乱。管理が行き届かない状態になっていた。
この日は愛護会のほか、公募によるボランティア参加者や里山保全活動を行うNPO法人よこはま里山研究所NORAが参加。樹林西側の「うぐいすの宿」と呼ばれるエリアで、枯れ木の片づけやアズマネザサ、シュロの伐採や常緑樹を間引く作業を行った。
新型コロナ感染を避けるため、フェイスガード着用や密を避けながら活動。朝9時すぎから正午までの作業で、周辺は見違えるほどきれいに。隠れていた「うぐいすの宿」の看板も確認できるようになった。
遊歩道の柵を自作するなどこれまで積極的に活動を続けてきた樹林愛護会副会長の木立常夫さんは「去年の台風被害をなかなか処理できないでいた。他団体と一緒に作業するのはこれが初めて。協力してくれるのはとてもありがたいですね」と感謝を口にした。
ボランティアは近隣住民のほか、中には都内から参加した人も。常緑樹の刈り取りを体験した女性は「草木の熱気を感じられていいですね」と話していた。
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