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泉区版 公開:2022年1月6日 エリアトップへ

「地域とともに未来へ」 深川区長インタビュー

社会

公開:2022年1月6日

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「住むなら泉区」ロゴを手にする深川区長
「住むなら泉区」ロゴを手にする深川区長

 2022年の年頭にあたり、本紙は泉区の深川敦子区長にインタビューを実施した。就任2年目の深川区長は「魅力向上・創出」「戦略的な情報発信」「新しい日常への挑戦」を運営方針とした昨年の振り返りやコロナ禍での区政運営、今年一年の展望などについて語った。

 --2021年の振り返りをお願いします。

 「一昨年に続いて新型コロナウイルス感染症の影響で制約の多い一年だったというのが実感です。そうした中でも区民の皆様におかれては『新しい生活様式』の実践や、感染予防をしながら工夫して色々な活動を進めていただいたことに感謝いたします。

 区役所業務については運営方針の『魅力向上・創出』『戦略的な情報発信』『新しい日常への挑戦』の3つを基本姿勢として取り組んできました。3月に区役所で実施した和泉川健康のみちオープニングイベントでは、区役所としては初めてオンラインでのイベント開催に挑戦しました。深谷通信所跡地中央広場で11月に開いた防災・脱炭素化啓発フェアでは、会場の入口を1カ所にして検温・消毒や来場者カードへの記入などを行い、時間や内容の短縮はありましたが多くの方に参加いただきました。感染防止対策や開催方法の工夫をしながら、一歩でも二歩でも進めていくことが大事なんだなというのを実感しました。

 一方で区役所の在り方、業務の進め方についても考えさせられました。デジタル化、ICT(情報通信技術)の環境整備や普及。コロナ関係では正しい情報をどうやって届けていくかという情報発信・共有の重要性を改めて考えた一年だったと思います。これからも『信頼される区役所』を目指して頑張っていきたいと思います」

活動再開の後押しに

 --自治会町内会などでは徐々にイベントが再開される中で、地域ごとの温度差もあると感じます。

 「サツマイモ掘りなど屋外でしっかり感染対策をしながら前向きに行事をやっていただいている地区や、11月に中田地区であった地球温暖化防止のイベントも参加者を限定してオンラインを活用するなどの形で実施いただきました。感染対策をしながら少しでもできることを前向きにしていこう考えるところがあるのと同時に、二の足を踏まれている自治会町内会も多いです。お祭りなどはまだハードルが高いのかもしれません。そうした中でも『区役所がやるならやろうかな』という流れもあるので、区役所の取り組みを見ていただきながら、地域の方の後押しになればいいなと思います」

 --コロナに関しては第6波への懸念や、ワクチン3回目接種が気になるところです。

 「新型コロナウイルス第6波にはしっかり備えていきたいと思っています。ワクチンの3回目接種に関しても、高齢者接種のピークが2・3月と予測されています。区役所としても混乱のないよう、関係部局と一緒に準備をしていくのが第一と考えています。接種方法についてはかかりつけの診療所で接種する個別接種のほうが健康状態の把握もしやすく安心感もあると思うので、医師会とも相談していきたいです」

2月に商店街スタンプラリー

 --2022年に向けて意識していること、取り組みたいことは。

 「今年も『みらいへ進もう!地域とともに #住むなら泉区』が区の目標。昨年の取り組みを踏襲しながら、また色々なことにチャレンジしていければと思っています。定住転入事業に関してはもうすぐ動画が完成します。『#住むなら泉区』のロゴマークも作りました。とても柔らかい印象で、カワセミが入っていたりと泉区ならではのデザインです。泉区が明るく、元気や賑わいが生まれ、区への愛着が高まる取り組みを区民・事業者の皆様と一緒に進めていきます。

 商店街振興に関しては昨年のいっずんカレー、いっずんハロウィンに続き、今年は2月にスタンプラリーを行います。地域が元気であるためには商店街が元気というのも大事。今年も盛り上げていきたいです」

地域包括ケア泉区プラン制定

 --高齢化率の高さも泉区の特徴です。

 「2月には横浜型地域包括ケアシステムの構築に向けた泉区アクションプランが完成します。市の地域包括ケア計画が20年度に完成し、各区で地域包括ケアシステムを進めていくための指針です。泉区は2035年の85歳以上の人口が、2020年時点の約2倍になる予測がされています。医療・介護・生活の支援が必要な人が急増する中で、今年が地域包括ケアを進めていく一歩と考えています。今年はVR(仮想現実)を使った認知症研修や看取りの研修などを積極的に進める予定です」

 --デジタル化の環境整備については。

 「区役所庁舎内のWi-Fi環境を1月末までに整備します。まずは職員のみの利用としつつ、状況を見て来庁者にもご利用いただけるよう検討予定です。少しづつですが区役所のデジタル化も頑張っていければと思っています」

 --区内の動きとしては4月の緑園義務教育学校の開校や、22年度末には相鉄・東急直通線の開業があります。

 「中学校開校は緑園地域の方々の長年の悲願でしたので、どんな学校ができるのか楽しみにしています。東小・西小それぞれの伝統を引き継ぎながら、さらに地域との結びつきを強めて地域と共に発展していくことを期待しています。

 相鉄・東急直通線については泉区に住む方が都心に出やすくなるのと同時に、都会にいる人たちも泉区に来ていただける機会をぜひ、PRしていきたいです。2023年にゆめが丘の区画整理事業が完了予定です。地産地消やマルシェなど、泉区ならではのPRもできると思うので、ぜひ連携できたらと考えています。ゆめが丘の発展を泉区全体に波及していけたら良いですね」

 --区民に向けてメッセージをお願いします。

 「運営目標の『みらいへ進もう!地域とともに』に基づき、我々区役所職員も一丸となって皆様の想いを受け止め、地域のつながりを大切にしながらいろんなことに取り組んでいきたいと思っています。住んでいる方だけでなく、区内で働いている方や関わる全ての皆さんと一緒に泉区を盛り上げていきたいという思いです。ぜひ皆様にもご協力いただけたらと思います。今年もよろしくお願いします」

集団接種会場となった泉公会堂
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昨年11月の深谷通信所跡地中央広場でのイベント
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