60周年記念誌を発行した和泉町わかば会の会長を務める 平川 一博さん 和泉中央北在住 70歳
無理のないつながりを今
○…和泉中央北に位置する町内会「和泉町わかば会」は今年度、1963年の発足から60周年を迎え、このほど記念誌を完成させた。ページを開くと、発足当初の様子から近年までの歩みが写真を交えて紹介されている。貴重な資料となったのは町内会館に1冊だけ残っていた30周年記念誌という。「60年で当時30代だった人でも90代に。これまでの住人たちの思いや交流を今の人たちにも知ってもらえたら」
○…コロナの前後で町内会活動は大きな変化を余儀なくされた。その中で幹事も高齢化し、恒例だった運動会もとりやめることに。かつてのような大きなイベントは難しくなっているが、「お祭りでの住民の交流と、防災が町内会の意義」と再スタートして活動を見直している最中だ。
○…佐賀県出身。大学卒業後、一般企業を経て横浜市の小学校教諭に。近隣ではいずみ野小に務めたこともあり、原小(瀬谷区)などでは校長も務めた。65歳まで仕事に全力を注いだ一方、「家庭や地域のことはほとんどできてこなかった」と振り返る。それゆえ、「地元への恩返しができたら」と4年ほど前からわかば会の活動に。昨年度から会長を担っている。
○…校長時代、放課後の児童たちのためにバドミントンの羽根を加工した「シャトルロケット」での遊びを考案。わかば会の行事でも子どもたちから人気を集めている。「若い担い手を発掘していけたら」――。誰もが忙しい現代、できる時にできる形で関わってもらえるような仕組みが目下の課題という。最近は教室で習ったオカリナが気分転換で、シニアのサロンでも披露することも。「恥ずかしいけど、少しでも楽しんでもらえるなら」。その思いが背中を押している。
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