垣見さんのネパール移住を支援 武蔵好彦理事長(上飯田町)のNPOが横浜泉講演会
ネパール中部で18年間にわたり120ヵ所以上の小学校設立などの支援を続ける、国際援助ボランティア活動家の垣見一雅さん(72歳)。その活動を紹介する横浜泉講演会が6月28日に泉ふれあいホームで開催された。
東京・文京区を拠点に途上国の貧しい子どもたちへの教育支援活動などを行うNPO法人「いきいきフォーラム草の根支援」(武蔵好彦理事長・上飯田町在住)が垣見さんの活動サポートを目的に毎年実施している講演会は、泉区では3回目。
元高校英語教師の垣見さんは、政府や大きなNGOの手が届かない地域で医療・教育支援や生活環境改善などを続けており、現地では”OKバジ”(オーケーを連発するおじいさんの意)の愛称で親しまれている。垣見さんを通じた同NPOの支援は、ヤギ3頭に始まり、小学校、幼児教室の支援、給水タンク改装など、多岐にわたる。
講演会ではテレビ東京で6月に放送された『日曜ビッグバラエティ』(山奥の村で国王よりも尊敬される日本人)のVTRを上映。村人がずっと望んでいた釣り橋の完成に尽力したとして、平成9年にネパール国王から勲章を授与されたことなどが紹介された。
会の最後には垣見さんが村人から教わったこととして「足るを知ることが大事」「善意、喜びの連鎖は存在する」「1人では何もできない」ことなどを示し、「物の充足でない幸せがあるんじゃないか」と話した。
垣見さんは現地の雨季に当たる6月上旬〜8月上旬、仙台から福岡まで連日講演に奔走している。「毎年エリアがひろがっており、ありがたい」と感謝する。
滞在20年のつどい
平成15年には現地の村人が垣見さんの滞在10年間の功績をたたえ、感謝のつどいが開かれた。同NPO関係者ら42人が現地入りし、村人1万5千人から歓迎された。
同25年には20年のつどいが予定されている。「ネパールはエベレストをはじめ景観が素晴らしい。行くと毎回違った感想があるので、一緒に行きましょう」と同NPO(【電話】03・3816・5346)では参加を呼びかけている。
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