8月に行われた「第61回神奈川県吹奏楽コンクール」の高校B部門に横浜市代表として出場した公文国際学園中等部・高等部の吹奏楽部。金賞を受賞し、9月15日(土)、よこすか芸術劇場で開催される東関東大会の県代表に選ばれた。同大会への出場は3年連続。さらに今年は、部門トップの成績を収め、朝日新聞社賞も初受賞した。
演奏したのは、自由曲「アパラチアの春」。出場しているのは高校部門だが、同校のメンバーは中学2年生〜高校2年生の30人。演奏経験の長い3年生がメンバーとなる高校が多い中、同校は高校3年生は受験のため春に引退、中高一貫のため、経験の浅い中学生も高校生に交じって出場している。「人数も少ないので、普通に考えると不利かもしれません。けれど、経験がどうとか先輩後輩とか、そういうことは関係なくダメだと思うことはしっかり言い合う。そうすることで伸びてきたと思います」と話すのは部長の中村郁海さん(高等部2年)。年々、演奏レベルが上がってきているという。
県大会当日の演奏の出来は「いつも通りの良い演奏。普段の実力は出せたかな」という感触。「金賞は取れてもダメ金(代表には選ばれない金賞)だろうな」と恐る恐る結果を待っていたため、朝日新聞社賞が発表された時はとにかく驚きが大きかったという。元々、部全体での目標は金賞を取り、代表に選ばれること。朝日新聞社賞はほとんど話に出ていなかったそうだ。
県大会後は、ほぼ練習ができていないという同部。実は学校の規則で夏休みに部活動ができる日数が決められている上、夏休み明けはテスト期間中で部活動が禁止されている。顧問の小林弘明教諭は「他校に比べると圧倒的に練習時間が少ないと思う。その分、基礎やパート、セクション練習など、一つひとつ充実した良い練習ができていると感じる」と話した。
東関東大会でも、一人ひとりが音色を重視した演奏で代表権の獲得を目指す。
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