戸塚区の商店会などと共に、音楽で街の活性化を目指すシンガーソングライター kaho(かほ)*さん 鶴見区出身 23歳
街と共に成長したい
○…路上ライブなどでピアノの弾き語りをしながら、戸塚駅周辺の店のテーマソングを作る活動をしているシンガーソングライター。第一弾として吉田町にあるパン屋「ぷちらぱん」を題材とした曲が完成し、年末には「戸塚モディ」の開店時に流す曲も発表予定だ。噂を聞いた他の店からも「次はうちの曲を」とリクエストが殺到しているという。
○…手のひらサイズの幸せをほおばる、ひと口またひと口、優しさっておいしいね―。優しいメロディーに透き通った声で歌い上げる『ぷちらぱんのうた』。作曲のために同店で1日体験もしたという。「材料や焼く温度、形、パン一つひとつに作り手の愛情がこもっているのがわかりました。お客さんの視点だけでなく、お店の視点に立てたことも曲作りにつながりました」。
○…ピアノを始めたのは6歳のころ。高校時代にバンドを組んで大会に出場したり、都内の音楽専門学校に通ったりと人生を音楽と共に歩んできた。弾き語りを始めたのは18歳の時。戸塚区で歌うようになったのも実は「路上ライブをさせてもらいやすかったから」。しかし、場所があっても道行く人に足を止めて歌を聴いてもらうのは難しい。100人に1人聴いてくれたら良い方。そんな中、声をかけてくれたのは駅周辺でイベントを主催したり、店を経営する街の人たちだった。商店会のイベントにゲストとして呼んでくれたり、エフエム戸塚の番組のテーマ曲に採用してくれたり、活動の場を広げてくれた。
○…当初は区内の店や名所、キャラクターの「ウナシー」も知らなかった。「そしたら『だめだな、俺が鍛えてやるよ』って街の方が色々なことを教えてくれました。言い方はきついですけど、優しいなって。東京ではこんなに温かく接してもらうことがあまりなかったので」。街の人に支えられ、育てられた。音楽で街を盛り上げながら、自分自身も街と共に成長していきたいと意気込む。
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