平戸台小学校を拠点に活動する「平戸イーグルス」(中村大伸監督=人物風土記で紹介)が、6月30日に閉幕した第98回YBBL(横浜市小学生野球連盟)春季大会で横浜市内209チームの頂点に立った。同大会での優勝は昨年に続き2度目。
市内の少年野球チームが出場する大会としては最大規模の同大会。4月6日の開幕から3カ月間にわたり、予選ブロックから34チームで優勝を争う本部大会まで計8試合を戦った。決勝戦では太尾パワーズ(港北区)と対戦。1回に2点の先制を許しながらも3回に集中打で逆転し、9対3で大会2連覇を果たした。
自身の子どもが入団したのを機に11年前から指揮を執る中村監督は、「少年野球は四球や失策が失点につながりがちだが、守備では互いにカバーリングし合い、9人全員でアウトをとる意識を共有できた。特別な選手はいないが、皆が勝つために何をすべきか理解できている」と勝因を語る。
平戸地区を中心に、戸塚区内外の小学生36人が所属する平戸イーグルス。父兄もコーチとして参加する週末の練習は質を重視し、短時間で切り上げる。子どもたちが家族と一緒に過ごす時間も大切にしようと、夏休みなどの練習も極力控えているという。
それでも、チームは毎年数々の大会で好成績を収める強豪。今大会で最高殊勲選手賞を受賞したキャプテンの庄司遥登君(六つ川西小6年)は、「他のチームと比べて練習が少ないけれど、短時間で集中してプレーできている」。
チームのモットーは「夢に向かって、今できることを!」。甲子園やアトランタ五輪の出場経験をもち、社会人野球でもコーチを務めた中村監督は、「自分ができることを全力でやる。それは、大人も子どもも変わらない」と話し、グラウンドコンディションや相手に関わらず、自分のもつ力を最大限発揮できるような指導を心掛けているという。
8月には神奈川県代表として出場する第10回NPB CUP選抜学童軟式野球大会を控え、庄司君は「今の状態より上に行きたい」と意気込んでいる。
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