周辺居住者と駅利用者 7割超が再開発評価 戸塚駅西口対象 市が調査
横浜市はこのほど、戸塚駅西口再開発事業の整備効果について、市民アンケートを実施した。アンケート調査は昨年10月、周辺居住者や駅利用者、再開発ビル営業者など5つの対象者別に行われ、計2103の回答を得た駅周辺居住者・駅利用の来街者の7割超が評価していることが分かった。
調査は、昨年3月に完了した戸塚駅西口第1地区第二種市街地再開発事業の整備効果について把握しようと行われた。主な整備施設は戸塚駅や公益施設「戸塚区総合庁舎」、共同ビル「トツカーナ」、個別ビル「戸塚パルソ」、第一交通広場。
対象者・回答数は【1】駅周辺の居住者・1315【2】駅利用の来街者・788【3】再開発ビル営業者・85【4】戸塚区役所来庁者・97【5】戸塚区民文化センター来場者・112――。
再開発事業を実施したことについての評価で「大変良かった」「まあまあ良かった」と回答したのは、駅周辺の居住者74・5%、駅利用の来街者が74・6%だった。
再開発事業を実施して良かった点については、居住者・来街者とも、第一に「駅前に商業施設が集積して買い物などが便利」を挙げ、「公益施設が整備され便利」「駅直結の通路やバスセンターにより鉄道やバスの利用がしやすい」と続いた。
一方、再開発後も問題が残ると感じる点については、居住者・来街者ともに「歩行者動線の改良」が最も多く、次いで「商業施設の業種業態の不足」となった。
再開発ビル営業者への調査で、客数の変化については、「かなり増えた」が12・8%、「少し増えた」が38・3%。売上状況の変化では「かなり増えたと思う」が4・3%、「少し増えたと思う」が46・8%となった。
区役所来庁者、区民文化センター来場者への調査で、良かった点として挙げられたのは「駅前へ移転し利用しやすくなった(しやすい)」で、ともに8割を超えた。区役所の問題点として40・7%が「入口が分かりにくい」と回答した。
「動線の不便性や区役所への案内に課題がある。今後改善し利便性の向上を図りたい」と市担当者。今後、同様のアンケートを実施する予定はないが、「市民らの声を聞き、改善策等を検証したい」としている。
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