１５年度区政運営方針
基本目標 6年ぶり改定
チーム力で満足度向上へ

　戸塚区はこのほど、２０１５年度の目標や目標達成に向けた施策、組織運営をまとめた区政運営方針を発表した。６年ぶりに改定した基本目標は「こころ豊かにつながる笑顔元気なとつか」。親しまれ利用しやすい区役所づくりを進めるとともに、関係部署の連携によってチーム力を発揮し、区民らの満足度向上に取り組む姿勢を示した。

　戸塚区では２０１４年度までの５年間、同じ基本目標を掲げていた。その間、戸塚駅周辺の商業施設や文化施設、また戸塚アンダーパスといったハード面の整備が進んだこと、また15年度は第３期とつかハートプラン（戸塚区地域福祉保健計画）の策定期であること等を、より良い戸塚を目指す契機として６年ぶりに基本目標が改定された。

施策は５本の柱

　目標達成に向けた施策は【1】「地域の絆」づくり【2】安全を実感できるまちづくり【3】誰もが安心して暮らせるまちづくり【4】活気に満ちた魅力あふれるまちづくり【5】きめ細やかなサービスによる、親しまれ利用しやすい区役所づくり――。

　【1】の学生インターンシップを通じた協働推進事業（新規事業）では、学生を対象とした職業体験プログラムを実施するとともに、参加学生をモニターとして登録し、学生目線の意見を区政に生かす。

　【4】の区内女子スポーツ普及・応援事業（新規事業）では、戸塚共立メディカルラグビークラブや横浜ＦＣシーガルズ、日立ソフトボール部等の支援を行う。８月には横浜ＦＣシーガルズの試合を対象に、公募による区民応援団観戦ツアーを主催する。

　【5】では、窓口サービスの向上を目指すとともに、効果的で分かりやすい広報事業に取り組む。

関係部署との連携意識

　目標達成に向けた組織運営では、３月に全面改訂した戸塚区人材育成ビジョンに沿った個々の職員の能力開発を行い、それらの力を束ねたチーム力により、組織の力を最大限発揮する。

　具体的な取り組みとしては【1】お客様を大切に【2】地域の力を大事に【3】長期的視点と客観的根拠【4】専門性と柔軟性――を掲げた。

　14年度に続き、各部署の取組みも示した。戸籍課では、常に親切で丁寧な対応を心がけ、正確で質の高い窓口サービスを提供するとした。こども家庭支援課では「保育所等待機児童ゼロ」の継続等を掲げた。

　区担当者は「未来に向かって、明るく、元気な、より良い戸塚を目指していけたら」と話していた。