戸塚区総合庁舎の2階と3階をつなぐエスカレーターの設置工事が2月13日に完了し、19日の開庁と同時に稼働が始まっている。区では「庁舎完成時から寄せられていた要望に応えることができた」としている。
区が昨年9月1日から半年間をかけて完了させたエスカレーター新設工事。これまでは階段が設置されていたが、足腰の不自由な高齢者や乳幼児を連れた保護者などから「上り下りするのが不便。エスカレーターが欲しい」との声が寄せられていた。今回の措置はそれに応えたものだ。
エレベーター待ち時間短縮へ
2階には、区役所の主な業務といえる住民票などを取得する際に利用する「窓口業務」が集中している。区総合庁舎は3階が正面玄関となっており、来庁者が2階に移動する場合は、今回取り払われた階段のほか、3機あるエレベーターなどを使用してきた。しかし、このエレベーターは慢性的に混雑している。その理由は、庁舎地下駐車場が来庁者以外の一般利用が認めらており、この人たちのエレベーター使用がその一因になっていると考えられる。
市が民間会社に依頼した調査によると、今回のエスカレーター設置により、エレベーターに乗るまでの待ち時間がこれまでの平均48・8秒から37・6秒(外階段などの活用も含まれる)に短縮すると見込まれている。
19日にエスカレーターに乗ったある女性は「これでようやく移動するのが楽になった。これまで不便だったので助かります」と話していた。
区担当者は「3月の繁忙期前に設置ができた。区役所のサービス向上の役に立てば」としている。
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