市内11カ所目となる横浜型児童家庭支援センターが3月1日、戸塚区上倉田町に開所した。同センターは児童福祉法に基づき、0〜18歳までの子どもとその親が、自分たちの住む地域で継続的に子育ての悩みや親子間の問題の解決などを図るための支援を行う施設。児童虐待予防の窓口としての役割も果たす。
横浜型児童家庭支援センターは市が「1区に1施設」を目指し、2001年から順次各区に開設。区や地域との連携を図りながら、専門的な相談や日中預かりなどのサービス提供を行う。
新たに戸塚区に開所したセンターは「こども家庭支援センターくらき」(上倉田町1563の1)。南区で1951年から母子支援や保育所事業を開始し、現在は保育所2園と乳児院、母子生活支援施設を運営する社会福祉法人久良岐母子福祉会(長井晶子理事長)が市から委託を受けた。
「多くの声を届けて欲しい」
相談に対応するのは、児童養護をはじめ母子に携わる仕事を30年以上続ける成田信子センター長をはじめベテランの社会福祉士ら4人のスタッフ。
成田センター長は、60年にわたって多くの子ども・家庭を支えてきた会のノウハウを生かした応対を心掛け「『こんな相談で良いのかしら?』ということも迷わないでお電話ください。子育ての小さな悩みをはじめ親との関係に悩む声、地域のこどもの様子や行動を心配する方からの声など、様々な声を気軽に届けて欲しい」と呼び掛ける。
同会ではセンター周知を促すパンフレットを作成し、男女共同参画センター横浜(フォーラム)ほかに設置。パンフレットには「学校にいきたくない。でも親に言えない」「子どもが言うことを聞かず、手をだしてしまう」ほか、児童虐待が疑われる周囲から寄せられる「こどもの泣き叫ぶ声が近所で頻繁に聞こえる」など具体的な相談例を記載している。
当面は電話相談のみの対応で月曜日から土曜日の午前10時から午後6時まで(祝祭日・年末年始は除く)【電話】045・390・0086で受け付ける。
※相談内容の秘密は厳守。
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