地域住民が、汲沢町の五霊神社例大祭を2年越しで一新させた。住民の負担が大きかった公道での神輿渡御(みこしとぎょ)を昨年2017年に中止し、今年は外部の業者が設置していた屋台を、地域団体で運営するようにした。「住民が主役に」という思いが込められたこの祭りは、10月7日に開催される。
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長年続いている同神社の例大祭。25年ほど前に地元有志が神輿愛好会を結成して神社前の公道で渡御が始まり、汲沢町の秋の風物詩となっていた。
しかし近年は少子高齢化などの影響で、地域の担ぎ手が減少。他地域から担ぎ手を招く一方で、主役であるべき地域住民が準備や交通整理など、裏方に回らざるを得ない状態が続いていた。
そこで昨年から公道での渡御をとりやめ、神社境内で担ぐように。これまで裏方に徹していた地域住民をはじめ主婦や子どもも神輿担ぎを体験する様子が見られるようになったという。今年から住民主体の屋台運営が始められるのも、負担軽減によるもの。利益を主目的としないため安価な料金で飲食やゲームを提供でき、子どもも楽しめる祭りとなった。企画した神社役員の石井徹さんは「お祭りや神社がより身近に感じられるようになれば」と願いを込める。
例大祭は午前10時開始。地域団体による屋台が境内に並ぶほか、午後2時からは境内で、誰でも参加できる形で神輿渡御が行われる。午後6時からは演芸大会。地元の囃子連や民謡団体、剣士会などのほか、落語家の林家らぶ平さんらがゲストで登場する。
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