京都市内で昨年12月23日に行われた全国高校駅伝(都大路(みやこおおじ))。初出場の鎌倉学園高校は7人でたすきをつなぎ、大健闘の16位だった。アンカーを務めたのは、大正中学校出身で副主将の吉村颯斗さん(3年)だ。ゴールの瞬間、吉村さんは胸の学校名をアピールするように両手を広げた。「鎌学がここに来たぞって見せたかった」
主将とともにゴールへ
受験に失敗し、鎌倉学園に入学。入学当初はまだ都大路を意識していなかったという。しかし強力な後輩が入部してきたことなどをきっかけに、3年になって「行きたい」という夢が芽生えた。
そして迎えた昨年11月の県予選。7区を任され、後続を突き放してゴールテープを切った。吉村さんを突き動かしたのは、全国への夢とともにあった「河崎ともう一回、一緒に走りたい」という思いだった。
主将の河崎元紀さん(3年)は、1年生の頃から切磋琢磨した仲。しかし県予選では、けがの影響で出場できなかった。「2人で頑張ってきたから、県大会も河崎と一緒に走りたかった。あいつが一番頑張ってきたのに、悔しかった」と振り返る。
それから2カ月後。5区を任された河崎さんとともに、都大路を駆け抜けた。全国出場と、「河崎ともう一回走る」という2つの夢を叶えた吉村さん。「苦しみも多い3年間だったが、最後にこの舞台に立てた。鎌学にきてよかった」と笑った。
|
<PR>
戸塚区・泉区版のローカルニュース最新6件
貧困・飢餓撲滅へ 日本の若者たちがチーム設立11月23日 |
|
|
|
|
|