仁天堂薬局のコラム 「きょうは漢方の話」 【5】感冒後の体力回復には?
この時期はインフルエンザや急性胃腸炎などに罹患し、体力を消耗している方から、漢方で回復したいとの相談が増えてきます。
インフルの方には、悪寒、疲労倦怠、食欲不振などに効果がある十全大補湯をお出しします。胃腸炎の方には、消化不良、胃痛、嘔吐などの症状緩和を期待できる六君子湯がお勧め。漢方は体内の中心から気の巡りをよくするため穏やかに効いてきます。服用されたい方は、漢方の知識を持った医師や薬剤師にご相談された方が安心です。
「冷え」の相談増加
また2月は一年中でもっとも寒い時期。冷えに悩まれる方はとても多い。細身の方には当帰芍薬散、ガッチリとした体格の方には桂枝茯苓丸、下半身が冷え、頭がのぼせる方には加味逍遥散を処方します。
私は古代中国から脈々と伝わる「陰陽五行論」などを使い漢方を選択します。それに個々人の身体的特徴、症状、年齢など加味し、最終的に「証」(しょう)=使用目標=からオーダーメイドの漢方を処方します。慢性疾患に長年にわたりお悩みの方には、特にご相談して頂きたいですね。
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