県立舞岡高校の科学部が戸塚土木事務所と連携し、区内公園などで樹皮剥がしの被害を起こしている、タイワンリス(クリハラリス)の調査・分析を進めている。区連合町内会自治会連絡会を通じて区民にアンケートを9月末日まで実施しており、実態を同事務所と共有するほか、11月の戸塚区民まつりなどで一般にも情報公開する。部として啓発活動に力を入れていく考えだ。
中国南部やインドシナ半島など広く生息するタイワンリス。日本では1930年以降ペットとして飼育されたものが逃げ出し、野生化していったという。50年以降県内でも姿が目撃されるようになり、00年あたりから鎌倉市などで被害が報告されるようになった。05年、必要に応じて防除ができる「特定外来生物」に指定されている。
白旗山公園で被害
同校がタイワンリスの調査を行うことになったのは、東戸塚の白旗山公園で樹皮剥がしの被害発生を受け、土木事務所が外来種の生体に詳しい松井浩気教諭に相談したことがきっかけ。17年5月から6月にかけて学生が園内に専用の箱ワナを仕掛け防除。それ以降部としても研究のメーンテーマの1つに据えている。
こうしたなか、連合町内会自治会連絡会などへのアンケートは昨年度から実施。約1200人に向け、▽タイワンリスの認知度▽区内で見る場所、季節▽被害を受けたことのあるなし──などを聞いている。回収枚数は712で「被害を受けた」「被害を見た」と回答した人が広範囲で見られた。一方、被害を受けた人から「対策を実施していない」「どうしていいか分からない」といった声も多くあり、行動パターンや効果的な捕獲方法などが周知されていない状況であることも判明している。
間もなくまとまる今年度の調査結果を踏まえ、同部では昨年度と比較しながら、区民に対し、戸塚区民まつりなどの場を通じて、タイワンリスの実態や習性、さらに被害を抑制させるため、餌を与えてはいけないなどを伝える、啓もう活動に力を入れていく方針だ。
戸塚土木事務所では「学生と先生たちの力もあり、白旗山公園での被害がその後報告されておらず感謝している。これからも部と情報を共有していきたい」としている。
栗原敬博(ゆきひろ)部長(3年生)
は「在来種を守るためにも、外来種の存在を区民の皆さんにもっと知って欲しいと思っています。部としてタイワンリスの対策は、啓発活動を中心にしながら今後も継続的に取り組んでいきたい」と語った。
![]() タイワンリス(科学部提供)
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