戸塚土木事務所が9月末から戸塚駅東口・西口のハトやムクドリのフン害を改善をしようと、タカなどの猛禽類を活用した鳥の追払いを開始した。同所では3カ月間を目安に試行実施し、効果を見極めた上で今後も継続するか検討する。
フン害が特に大きいのが駅東口のペデストリアンデッキ上と西口のバスセンター下。その周辺では、見た目はもちろん衛生面でも問題視されていた。東口では戸塚区役所や地域のボランティアが清掃活動を行ってきたものの、ハトとムクドリを中心とする鳥のフン害がそれを上回っているのが実状だ。
ペデストリアンデッキとバスセンター下を管理する、戸塚土木事務所ではこれまでも見回りや東口でのハトのエサやりを禁止する看板設置、鳥が嫌がる音を流すなど対策を取ってきたが、思うような効果を得ることはできなかった。そんな中、同事務所の中島高志所長が市内動物園の新設や再整備に携わる部署に長く勤め動物の生体に精通していたこと、関係者からの提案もあり、猛禽類を使った鳥追払いの試行実施を決めた。中島所長は「市内土木事務所では初の試みだが、他都市では実施例があり、試行することとした」と話している。
「鷹匠」の手法活用
同事務所から委託を受け、鳥の追払いを行うのが猛禽類を使った有害鳥獣対策などを行う「ふくろうカフェ福来楼本牧店」(中区)。ユーラシアワシミミズク(フクロウ)、ベンガルワシミミズク(フクロウ)、ハリスフォーク(タカ)の3羽を使い、日中はハトを、夕方からはムクドリを主な対象に追払いを実施。9月末から週1回、3カ月を目安に継続する。千野力店長は「日本古来の『鷹匠』の取り組み。元来はタカを調教し、狩りをすることだが、最近は有害鳥獣の追払いが増えている。私たちも都筑区の駅前マンションなどでハトのフン害相談を受けている。猛禽類を使った追払いは効果があるが、長期スパンでハトに”この場所は天敵がいて危険”と刷り込みをさせることがポイント。しかし重要なのは人間がエサを与えないこと。これができればフン害はなくなる」と力説する。土木事務所は「追払い直後はいなくなったが、効果検証が必要。エサやりを止めてもらうことを継続して訴えていく」とする。
![]() 業者と猛禽類3羽(右が千野店長)
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