上矢部地区センターで11月9日にシャンソンのコンサートを行う 鈴木 さなえさん 上矢部町在住
芝居を演じるように歌う
○…横浜市内のライブハウスやディナーショーなどで活動を行っている。来場者に喜んでもらえるよう、曲や演出に工夫を凝らす。「考えた方が自分も熱が入りますし、盛り上がりますね」と笑顔。地域での活動も重要視しており、今回の上矢部地区センターでのコンサートもその一環だ。「まずシャンソンに興味を持ってもらえるように、有名な曲を入れて準備しています。楽しんでほしい」
○…シャンソンを始めたのは、20代半ばの頃。ヨーロッパの映画で、BGMとして流れる奇麗なメロディーに惹かれた。家族や親戚は教師や公務員などが多かったため、歌で生計を立てていくことに反対されたという。そんな時、知人の「あなたの人生はあなたが道を選びなさい」との言葉に背中を押された。「あのアドバイスがなければ、今頃どうしていたか分からない」。今までのキャリアの中でも、2回シャンソンから離れたこともあったが、「好きな歌を歌いたいという気持ちは消えなくて。結局戻ってきた」と顔をほころばせる。
○…長野県出身。小学生までは、人前に立つことがとても苦手だった。中学生の時、母に村のコーラス隊に誘われて参加したことが大きな転機となった。「とても気持ち良かったんです」。今でも地元の集まりに行くと、「知人から『昔はあんなに恥ずかしがり屋だったのに』と言われますね」と冗談交じりに話す。
○…20年以上活動してきて、年齢とともに表現方法が変わってきたという。「人生経験を積むごとに、歌詞を理解した上でお芝居のように、違う自分を表現できるようになった。今後も変化していきたいし、それが楽しみ」と前を向く。「これからも地元での活動に力を入れ、シャンソンの素晴らしさを伝えられたら」と力強く語った。
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