小雀町のボランティア団体「ぐるーぷ・ちえのわ」(奥山雅子代表)と林文子横浜市長が先ごろ、活動場所である「ちえのわホーム」で情報交換を行う「ぬくもりトーク」を行った。
小雀小学校の個別支援学級に在籍し、重い病気で亡くなった「ちえちゃん」を囲む支援の輪がきっかけで1987年に結成された同団体。現在は約10人のスタッフと有志・学生ボランティア10人が、障害のあるなしに関わらず小中学生向けの学習支援や余暇活動支援、不登校児支援のほか、様々な年代が集う教室などを行っている。
当日は約20人が参加し、共生の活動ができる居場所づくりをテーマに意見交換が行われた。
「一生付き合える居場所」
ちえのわのメンバーからは、「この活動が子どもたちの自信につながっていることを実感している」「自分自身の居場所としても大切なもの」「私は発達障害があるが、ここでは障害のあるなしに関わらずみんなで活動している」などの意見が出された。利用している保護者からは「息子が重度の知的障害がある自閉症。自閉症の子は変化が苦手なので、環境が変わるたびに大変な苦労をしてきた。代表に『一生付き合える居場所がとても大事』と言われ、今もこの活動に参加している」という意見が出されていた。
林市長は33年間活動が続いていることに感銘を受けた様子で、「ダイバーシティ(多様性)や共生社会という言葉が最近になって一般的になったが、皆様はそれよりもずっと前から障害のある方もない方も関係ないという原点に立ち活動されている。このような場所は本当に重要」と話していた。
ぬくもりトークは地域で活躍する団体と林市長が意見交換を行うことで市政に生かす事業のこと。昨年度は(医法)横浜柏提会の女子ラグビーチーム「YOKOHAMA TKM」と行うなど、年に5回ほど実施されている。
![]() 林文子市長を囲んだ集合写真
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