舞岡高校は8月、早稲田大学の通称「大隈塾」とアウトドアメーカー「パタゴニア日本支社」(戸塚区川上町)と協力して夏期講座「舞岡塾」を開催した。キャリア支援の一環として生徒に将来生き抜く力を身につけてもらおうと、「新しいリーダーシップ」をテーマに今回初めて3者合同で企画。同校の野澤大地教諭は「課題に立ち向かっていく力を生徒に身につけさせたい」と話す。
同校では教科・科目の枠組みを超えたキャリア育成型の夏期講座を毎年実施している。舞岡塾はこの中の一つとして2年前から行っているもので、1980年代にグローバル企業を中心に提唱された「新しいリーダーシップ」をテーマとしている。
発起人である野澤教諭によると、これは従来の指導者像や周囲を率いるようなリーダーとは違う考え方のこと。【1】明確な目的を共有する「目標設定」【2】先頭に立ち模範を示す「率先垂範」【3】仲間と支えあう「相互支援」――があれば立場の有無にかかわらずだれもが発揮できるものと規定する。「自分の人生を考えるうえで『新しいリーダーシップ』を身につけてもらい、高校生活や将来に役立ててほしい」
その方法論として、早稲田大学の次世代リーダーを育てる授業「たくましい知性を鍛える」(通称「大隈塾」)にOBである野澤教諭が協力を依頼。さらに今回は初めて企業のパタゴニア日本支社から助力を受け、3者合同で舞岡塾が開かれた。「社会問題に立ち向かう人たちは新しいリーダーシップを発揮していることが多い。異世代の当事者たちの話を聞くことで生徒に追体験をしてほしかった」と野澤教諭はその狙いを示す。
オンラインを活用
講座は8月3日から5日の3日間、ビデオ会議システムZoomを活用して行われた。参加したのは1年から3年までの8人。後日録画した講座を同校サッカー部50人にも見てもらう予定になっているという。
講座では新しいリーダーシップとは何かについて大隈塾の学生が説明し、実践例としてパタゴニア日本支社が行う環境保全活動や支援活動を紹介。その一つとして九州の石木ダム問題にかかわった同社前支社長辻井隆行さんが登場し、問題に対しての取り組み方などを解説。九州の大学生なども交えながら意見交換し、生徒自ら課題解決にむけた方法を考えた。
参加した同校一年の女子生徒は「個人でもできることがあるのだと知り驚いた。リーダーに必要な積極性に欠けるので今後磨きたい」と語った。
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