第55回NHK障害福祉賞で最優秀に選ばれた 小林 順子さん 小雀町在住 52歳
母の笑顔が子の幸せに
○…障害のある人と支える人の体験記録に贈られる「NHK障害福祉賞」で、484編の中から最優秀に選ばれた。『有難う』と題した800字の作品に、最重度知的障害を伴う自閉症の21歳の長男の療育経験や成長が、数々の転機となる出来事と共に母・女性としての目線で語られる。「まさか賞を頂けるなんて。何より自分の気持ちをまとめて書けたことが嬉しかった」。応募後、これまで世話になった特別支援学校の先生に報告し、喜び合ったという。
○…茅ケ崎市出身。小学生で始めた水泳やそろばんでは大会の選手になるほど活躍。培った明るい性格からか、仕事では様々なイベントのMCを10年以上続けてきた。結婚・出産後、異変を感じたのは息子が2歳を過ぎた頃。病院を巡り一年後に下った診断は「先天性の障害。一生しゃべれなない、一生オムツ」というもの。様々な療育を試し、長年かけてトイレでの排せつも出来るようになった。だが5年半前、自身が乳がんを患う。「闘病するうち幸せの基準がガラッと変わった。生きている事は当たり前ではなく有り難い事」。夫と母などの協力で闘病を乗り切り、息子は週5日生活介護事業所で就労するまでになった。
○…抗がん剤の影響で女性としての自信を失っていた中、気晴らしに何か運動をと見つけたのがフラダンス。鏡の前で華やかな衣装とメイクでしなやかに踊る姿を「息子がすごくいい表情で見ていた。私が笑顔でいることは息子にとっても嬉しいことなんだ」。現在は障害者支援者のためのフラを教えている。
○…5月に大正地区センターで学習会を開く。「自分自身を大事にすることで子育ても楽になるのでは。障害を持つ子のお母さんに何かヒントを伝えられたら」
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