剣道着で笑顔を見せる石川さん
大正小学校で週に２回活動する「大正剣道同好会」の石川栄子さん（77）が５月15日に名古屋市で行われた、全日本剣道連盟主催の昇段審査会で７段に合格した。
同審査会では全国からの参加者５８８人中１３０人が７段に昇段。その中で最高年齢での合格となった石川さんは「夢のまた夢だと思っていた。７段になったからには、一層背筋を伸ばしていきたい」と心境を語った。
小学生の息子が習い始めたことをきっかけに、44年前から剣道を続けてきた石川さん。家事や仕事と両立しながら、「健康のために」と地道に練習を重ねてきた。現在は、同好会で週に２回ほど子どもたと練習するほか、上矢部町の清水道場へも週２回通い、技を磨き続けている。
今回の審査会に備え、自宅でも三脚に面をつけ、手製の打ち込み台で毎日素振りを続けていたとか。また、面を狙うと振り下ろすスピードで自身よりも素速い年下の相手に先を突かれてしまうため、籠手（こて）を有効的に狙うことが強さの秘訣という。「稽古は楽しいことばかりではないが、子どもたちが頑張っている姿に支えられた。感謝の思いとともに、これからも初心を忘れず、身体が続く限り頑張りたい」と笑顔で話した。
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