横浜薬科大学元教授で一般社団法人パクチーアカデミー協会の理事長を務める 渡邉 泰雄さん 戸塚区在勤 73歳
医食同源でパクチー追求
○…タイ料理などに使われる香草「パクチー」について、幅広い分野から魅力を追求する一般社団法人パクチーアカデミー協会の理事長を務める。11月頭には5回目の学術会議を都内で実施。それ以外にも各種マスコミやテレビ、ラジオなどを通じてパクチーの知られざる効能や魅力などを発信し続けている。
○…「パクチーのにおいが苦手で、じつは大嫌いだった」。6年ほど前に大流行し「デトックス作用がある」とまことしやかにささやかれたハーブについて、当初は懐疑的だった。しかし横浜薬科大学の教授として純粋に興味を覚え、調査を開始すると世界中で生薬として重用されてきた歴史や、パクチーという名称自体が日本独自で、実際はコリアンダーと全く同じであることが分かった。さらに学術論文で人体に有害な成分の排泄が実証されていることなども知り、たちまち未知の野菜のとりこに。協会も設立し、学生などと協力して抗炎症作用や睡眠の改善、記憶障害の改善効果などを実証してきた。「まだまだ未知。いち研究者としてこんなに面白いものはないですよ」
○…都内で医者の子どもとして育ち、医大卒業後は脳の神経や催眠薬などを研究。過去には大ヒット商品であるドリンク剤「ウコンの力」の開発に携わるなど、その活躍は多岐に及ぶ。8年前に薬科大学に総合健康メディカルセンターの代表として招聘され、初めて戸塚区へ。「よく戸塚駅前で学生たちと飲んでいた」と笑顔を見せる。
○…「医(薬)食同源」が研究テーマ。食材の面白さを追求し、食に健康の機能性を有することを固く信じる。協会としては生産地の支援や、加工品の検査などを実施しながら「安心安全な健康源パクチー」を広く周知していきたいとした。
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