今年国内初の人工授精で誕生したズーラシアの「ツシマヤマネコ」。絶滅危惧種に指定されるこの動物の人工繁殖に、舞岡町の産婦人科・小川クリニックの小川博康院長が協力していたことをご存じだろうか。同園の人工授精のための医療器具を、昨年度寄付を行ったという小川院長に、その思いを聞いた。
「動物園にたまたま訪れたとき、動物たちのがんばりや飼育員さんの努力が伝わってきて、思わず支援を決めた」。開口一番に小川院長はこう話す。横浜市環境創造局動物園課によると、支援の開始は約3年ほど前。これまでにズーラシアのほか野毛山動物園、金沢動物園へ支援しており、ツシマヤマネコのほかには、同じくズーラシアのヤマアラシ獣舎の空調設備を整えたという。同課担当者は「継続して支援してくれており、市内3園の"動物のために"とお話をいただいている。今年度も検討してくれており、大変ありがたい」と話している。
「いずれ赤ちゃんが行く」
産婦人科医として「たまごクラブ」などの有名雑誌の監修などを務めてきた小川院長。年間800件ほどの分娩を行う中で、「うちで生まれた赤ちゃんがいずれ遊びに動物園に行く。その大切な場所のお手伝いをしたかった」と語る。「動物たちは自分の置かれた場所で精いっぱい生きている。ただかわいいと思うだけではなく、動物に『ありがとう』という気持ちになってもらえれば」と笑顔で話した。
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