各地で騒音やフンの被害が取り沙汰されるムクドリ。区内でも戸塚駅東口のペデストリアンデッキでは夕方になると、ムクドリの群れがやってきて木やモニュメントに留まる姿を目にしたことがある人も多いはず。戸塚区ではフン被害を考慮し、モニュメントの頂部に鳥害対策のワイヤーを設置したものの、期待した効果は認められなかったという。担当する戸塚区区政推進課は「他都市の対策事例も含め検討を進めているが、特定の場所から追い払っても周辺の他の場所に移動してしまい抜本的な対策が困難な状況がある。引き続き周辺の商業ビル管理者とも協力して検討を続ける」と話している。
地域住民の声がきっかけ
そんななか、戸塚駅東口で自然食品を取り扱う(株)すこやかコーポレーションが動物忌避効果のある「乾燥ヒトデ」を使用し、ムクドリ撃退のために実験を行っている。
同社の乾燥ヒトデは戸塚駅西口のハト除け対策に使用されて以来、地域で大きな注目を集めていた。そこで地域住民が同社に「ムクドリにも有効なのでは」と声をかけたことが発端。住民らの声を聞いた同社の保田亜紀子代表取締役は東口に並ぶ2本の木を使用した実験に乗り出した。
9月下旬に行った実験では、ラピス2から戸塚駅方面に向かって左にある木にハト除けに使用する乾燥ヒトデの上澄み液を散布。反対側の木は比較のためにそのままの状態に。しかし、思うような効果が出なかったため、10月中旬に穴をあけたポリ袋に乾燥ヒトデを入れ、S字フックを使用して左側の木に引っ掛けた。すると左側の木はムクドリが一羽も留まらない日もあるが、右側には毎日留まることから、効果を確認できたという。
最善策を検証中
現在は雨により袋に水が溜まった際にヒトデが腐敗してしまうことを考慮し、ポリ袋を水切りネットに変更するなど、より持続的で有効な方法が模索されている。
保田代表は「地域の方から『ムクドリ留まってないね』と話しかけられるとうれしい。実験を通じ最善の方法を見つけられれば」と話している。
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