品濃町の(学)岩崎学園横浜保育福祉専門学校の学生が、横浜市監修のもと防災かるたを完成させた。市内900保育所などに無償配布する。3月9日には完成披露をかね、同校隣の岩崎学園東戸塚保育園の園児と防災かるた体験会を行った。
作成したのは同校の3年生7人で構成された「子ども防災ゼミナール」。卒業制作として考えていた防災かるたを、市消防局と総務局危機管理室が監修した。横浜市では今後、消防署主催のイベントなどでこのかるたを活用して防災教育を行う方針だ。
45の絵札で学ぶ
防災かるたは45枚の絵札と読み札で構成され、それぞれ「逃げるとき みんなに火事だと 知らせよう」など5・7・5調で表現されている。9日のかるた体験会では22人の園児が楽しそうに遊ぶ様子が見られた。
ゼミ生の一人、入口麗さんは「難しい言葉は使わないようになど、子どもに合わせて文章を直すのが大変だった」と振り返る。同じくゼミ生の大類怜奈さんは「まずは子どもたちに楽しんでもらい、成長したときに『あ、これかるたでやったな』と思い出してもらえれば」と話す。ゼミ長の石田聖さんは「難しく感じる防災について、このかるたを使って興味を持ってもらえれば」と願いを込めていた。
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