市内3校目となる小中一貫の義務教育学校「緑園学園」=泉区緑園=が、4月1日に開校した。同日行われた開校式では、住民から長年の中学校設置の念願が叶った喜びの声が上がった。
同学園は、小中の9年間に一貫した教育を進める義務教育学校。市内では霧が丘学園=緑区=、西金沢学園=金沢区=に続く3校目となる。校舎は旧緑園東小学校をベースに改装、増築した。小学校6年間を前期、中学校3年間を後期する。通学するのは緑園東、西小学校の児童と2校の学区内で名瀬、岡津中学校に通う生徒。前期約770人、後期約250人だ。
開校式では、横浜市教育委員会の鯉渕信也教育長が開校宣言を実施。新型コロナ感染防止のため、動画での参加となった児童らは「東小と西小、新しい出会いを大切に、みんなと仲良く」「楽しい学校を作っていきたい」とメッセージを寄せた。
20年超える悲願
緑園地区への中学校設置は、20年以上前から続く住民の悲願だった。住民の一人は「予定地があるまま進まなかった」と話す。長年、要望を続ける中、2014年度に緑園東小と隣接する学校予定地を活用し、22年度の開校を目指す設置方針が決定した。
既存校舎地上3階、増築校舎地上4階の鉄筋コンクリート造。32ある普通教室には、プロジェクターが設置され、一人一台端末に対応し授業で活用される。そのほか、最大150人の座席が確保でき、大型プロジェクターを利用して交流活動を可能とする発表交流ルーム、図書館機能にICT活用スペースを整備し、各種メディア媒体などを学習にいかすA・L・L(アクティブ・ラーニング・ライブラリー)といった特色ある設備も備わっている。
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