戸塚区と泉区をつなぐ県道瀬谷柏尾線の不動坂近くにあるのが、柏尾追分不動尊だ。
「雨降山」の別名をもつ山岳信仰の対象である大山の参詣者が、江戸を発って1泊目の宿場として立ち寄ったのが柏尾周辺。不動尊は東海道から大山道の分岐点(追分)に位置し、旅人の安全祈願をするために建立されたという。横浜市地域史跡にも指定されている。
長い歴史を持つことから柏尾のシンボル的存在となっており、現在でも例年7月27日、街道の安全を祈る祭礼が執り行われている。かつては、地域の住民が「大山講」をつくり祭礼を開いていたが、近年は高齢化で継続が困難となり、柏尾町内会が運営を引き継ぎ、今に至る。
齋藤純一同町内会長は「父の世代くらいまでは、祭礼のあと、みんなでバスに乗り一泊の大山参りを楽しんでいたものです。時は流れても、不動尊は今でも地域の信仰の対象です」と話す。
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