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小川クリニック 医学論文多数の小川院長 「無痛分娩て、どんなもの?」 専門医がその“良い使い方”と“おとし穴” 語る
昨今話題の「無痛分娩」について、日本産婦人科学会専門医で、多数の論文執筆・医療本監修がある小川博康院長(小川クリニック)に聞いた。「無痛分娩は使い方で良くも悪くもなります」と語るその真意とは――。情報が氾濫するいまの時代にこそ知りたい、医学的に裏打ちされた情報を紹介する。
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「まるで魔法のような印象の無痛分娩ですが、あくまで産科のテクニックの一つ。帝王切開や経腟分娩のような分娩様式とは異なります」と小川院長。分娩時の痛みを緩和・コントロールすることで、よりよい分娩にするためのものという。「無痛分娩・麻酔分娩という言葉が誤解を生んでいるのかもしれません。テクニックとは道具。道具は目的を達成するために組み合わせて使うものなので、それ自体に意味はありません。分娩のゴールとはいかに赤ちゃんを楽に外の世界に導き、分娩時に母体の損傷を抑えるか。これが医学的なお産の目的です」
激しい痛みなど分娩に不利益な時にコントロールするため活用するのが本来の無痛分娩。「世間では色々議論されることがありますが、分娩をスムーズに進行させるための『道具』を取り上げ良い悪いと言うのはまったくのナンセンスです」
計画無痛分娩とは?
一方、妊婦などの希望で行っているのが「計画無痛分娩」。痛みには個人差があり不安を抱える人も少なくないため「時には痛みを緩和し楽にすることも必要です」。ただし分娩開始時期には個人差があると強調する。「赤ちゃんとお母さんにとって適したタイミングで産道が変化し、陣痛が来ます。当院はこれを患者さんと一緒に探しつつ、最少の医療的介入でサポートしています。よりよいお産のためにそのタイミングを計画していく、これが本来の”計画無痛分娩”になります」
「赤ちゃん想うお産を」
注意したいのは同じ名称でも、出産日などの計画を麻酔をかけられる医師の出勤日に合わせ、病院側の都合で立てていくやり方だ。「まるで工場のように、病院の最大収益化を目指したやり方です。医療的介入時間も長くなり、母子の負担も大きくなります。無痛分娩をすることだけを目的に、陣痛が始まるタイミングではないのにお産を進めていくため、全員、365日24時間というキャッチコピーも可能になりますが、決して赤ちゃんにとって感心出来るものではありません」
あくまで無痛分娩とは痛みをコントロールすることでお産を良い流れに向けていくこと。「痛みが減少して余裕ができた分、赤ちゃんのことを考えられる分娩をしましょう。自然の流れに逆らわず、赤ちゃんを守ってあげられるようなお産にしていくために、無痛分娩というテクニックを正しく理解して一緒にトライアルしていきましょう」
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