戸塚・泉区内に在住する0〜小学6年生までの発達障害児などを支援する「戸塚地域療育センター」。近年、同障害への相談が増加を続けており、利用申込から初診までの待機期間が長期化している。横浜市も現状を把握しており、改善に向けた取り組みに着手している。
同センターでは、肢体不自由、発音がはっきりしない構音障害への対応も行っているが、多くは発達障害への相談だ。実際、2017年度は517人だったのが、19年度は558人、21年度は596人と増加を続けている。初回の電話相談(利用申込)からほぼ2週間以内で面接までは進むものの、初診までの期間が長期化している。
担当者は「未就学児の利用申込数が増えていること、専門的に診断できる医師不足が要因」と話す。センターには常勤医師が1人。非常勤医師のほか、状況に応じて開業医の紹介も行うが、対応が追い付いていないのが実情。市内計8カ所ある他の療育センターも同様という。
市はこうした現況を踏まえ、初回面接後から速やかに支援を開始するため、保護者が専門職から子どもとの遊び方や関わり方のサポートを受けられる体制の強化や、専門職の人材確保や育成、相談場所の増設を進める予定だ。
190人が通園
戸塚地域療育センターでは、発達障害の重さなどにより、数カ月に1回通う外来と、児童発達支援センターなどへの通園に対応を分けている。支援センターには現在、2〜5歳の190人が通う。保育士や児童指導員が付き、1グループ6人程度で療育を行う。
担当者は「初回面接は2週間で受けられるようにしたい。保護者に寄り添った対応を心がけていく」と語る。
問い合わせは【電話】045・825・1181。
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