食べられるものが捨てられているのであれば、求めている人に届ければいい。単純にそれだけです――。
藤沢市に住む本郷多久也さんは、板金店を営む傍ら、近隣の農家の協力を得て集めた廃棄野菜を子育て支援団体に寄贈する活動を行ってきた。
メディアに取り上げられたことで本郷さんを知った「NPO法人フードバンク横浜」が野菜の寄贈を依頼、現在は月に1度、東戸塚地区センターでの企画に協力している。
本郷さんによると、形の悪いものや栽培途中に間引いた野菜などは、味に問題がなくても廃棄されてしまうという。「戸塚区の人たちにも、こういう活動ができることを知ってもらえれば」との思いでトラックを走らせている。
「三者の良い関係」目指して
「農家の人にとっても、育てた野菜を廃棄するのは残酷なこと」と話す本郷さん。親戚が農業を営んでおり、廃棄野菜の活用について長年思い悩んできたことを知っていたという。
3年前、藤沢市の紹介を受けて寄贈活動を開始。今では市内10件以上の農家から野菜の提供がある。
本郷さんは「親切の押し売りではなく、農家・届ける人・受け取る人、みんなにとって良い関係が築けることが理想」と語った。
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