厚労省が開設する児童相談所虐待対応ダイヤル「189」の認知度を広めたい--。児童虐待の実態を伝えつつ、撲滅を訴える目的で製作された映画「189」。この作品を上映しようと、戸塚区在住者らで構成される実行委員会が設立した。6月に戸塚区民文化センターさくらプラザ・ホールで上映会を行う。
映画「189」自主上映会横浜実行委員会は今年2月、同作品を上映するため、12人で結成。中心となったのが委員長を務める千葉格義さん。山手署の山手交通指導員の会長も担っていることから、警察関係者から市内の児童虐待の状況を耳にしており、長年危機感を持っていたという。
一方、木村拓哉さん主演のテレビドラマ「HERO」の演出などで知られる、加門幾生監督は「189」の撮影を進めていた。支援したのがエグゼクティブプロデューサーの吉野浩さんで、深い問題が横たわる虐待を社会に広く知らせようと、加門監督と意気投合、完成させた。
児童虐待撲滅を
映画「189」は、児童相談所虐待対策班の児童福祉司が、虐待されている疑いがある少女を担当。否定する父親から少女を救い出す姿を描く。作品には中山優馬さんや夏菜さんなど、人気者が出演。2021年12月、イオン系列の映画館で市内を含む全国で2週間ロードショー公開されたが、その後上映する機会を逸している。
千葉さんは吉野さんと知り合いだったことから、今回、横浜で自主上映を実現するための実行委員会を立ち上げ、さくらプラザ・ホールでの上映に結びつけた。「189ダイヤルは匿名性が高く相談がしやすい。まず多くの人にそれを知ってほしい。最終的にはこのダイヤルが必要となくなる社会を実現したい。映画がきっかけとなれば」と千葉さんは話す。
6月9日(金)、さくらプラザ・ホール(4階)。午前11時半から「189」が上映。午後1時半からは加門監督と吉野EXプロデューサーのトークショーとなる。料金1千円。問い合わせは安田さん【携帯電話】080・5088・0098。
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