中学生軟式野球チーム「横浜メビウスベースボールクラブ」が新横浜公園などで開かれた第40回記念全日本少年軟式野球大会神奈川県予選会(クラブ)で優勝した。チームは6月17日、岩瀬中学校(鎌倉市)と全国大会をかけて対戦する。
創設9年での初優勝
横浜メビウスベースボールクラブ(以下メビウス)は2015年に結成された戸塚区を中心に活動する中学生軟式野球のクラブチーム。区内在住者を中心に男子26人、女子1人で構成されている。
市大会を勝ち抜き県大会に出場したのは8チーム。メビウスは初戦と2戦目をコールドゲームで圧勝し、決勝へと駒を進めた。
白熱した決勝戦
決勝(7回制)が行われたのは、5月27日。相手は今春の全国大会に出場した強豪横須賀ファイターズだった。メビウスは初回、この試合で下位から5番に抜擢された植村公祐さんのタイムリーヒットで先制。その後、エースで主将の野口陽悠さんの好投もあり序盤を優位に進める。
ところが4回。野口さんの制球が乱れ逆転を許すと5回にも追加点を取られ1対3と劣勢に追い込まれた。ここで万事休すかと思われたが、反撃は6回。2番サードの成宮脩さんのスリーベースヒットを足掛かりに同点に追いついた。
その後、試合は同点のままタイブレーク(ノーアウト、ランナー1、2塁)の延長へ。メビウスは8回表に相手のミスから1点を奪い、同大会初優勝を果たした。
強さの要因はチームワークの良さにある。グラウンド整備などの雑用を上級生が行うことになっており、上下関係に左右されない一体感が構築されているという。また常盤雄一郎監督は「これまでのチーム関係者の支援により、目標の優勝ができた」と周囲への感謝も忘れない。
次戦に勝てば全国へ
メビウスは17日に中体連の県大会を制した岩瀬中学校と長坂谷公園野球場(横浜市緑区)で対戦する。勝利すれば8月に横浜スタジアムで行われる全国大会への出場権を獲得できる大事な一戦だ。県大会の優秀選手賞に輝いた野口さんは「決勝は絶対倒すという気持ちでチーム一丸になったから勝てた。この先も強豪が続くが自分たちの力を出して挑みたい」と意気込んでいる。
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