全国、世界的にも猛烈な暑さとなっている今夏。冷房を始めとしてさまざまな対策が必要だが、最近、耳にする機会が減った感があるのが「緑のカーテン」。上矢部地区センターなどで作成の講師を務めていた吉澤久仁男さん(80/泉区在住)に、改めて意義、栽培方法などを聞いた。
緑のカーテンは、夏期、強い日が当たる窓の外を、ゴーヤやヘチマ、朝顔などつる性の植物でカーテンのように覆うもの。葉から出る水蒸気で涼しい風を室内に呼びこみ、冷房の使用を抑制し、地球温暖化対策につなげる取組みだ。
現在も行政などでは、作成呼びかけを行っているものの、吉澤さんは「以前より社会全体で関心が薄れ、やる人が減った印象はある」と話す。
行政の要請で講師
大学の農学部を卒業後、定年まで「サカタのタネ」に在籍していた吉澤さんは、種苗の研究、営業に従事してきた植物の専門家だ。定年後は経歴を生かし、横浜市緑の協会の「緑の相談員」を7年にわたり務めた。この間、各区役所から要請を受け、緑のカーテン栽培講座の講師を数多く担当している。上矢部地区センターでは協会を離れた後の数年間、野菜の育成法、緑のカーテン作成指導を行った。
吉澤さんに緑のカーテンの作り方を教わった。▽ゴーヤなどのつる性の植物の種を一晩水につけ、ポットに種をまく▽本葉が4〜5枚になったらプランターに植え替え▽ネットを2階バルコニー手すりなどに結びつけ、支柱を建てて枠をつくる。ポイントはネットを斜めに張り、壁とのすき間を設ける。これで2カ月半程で3mのつるが伸びるという。ゴーヤなら、生長した実はチャンプルやおひたしとして味わうこともできる。
近年の異常な暑さを受け、今年5月から久しぶりに自宅に緑のカーテンを設置した吉澤さん。「人間が輩出した二酸化炭素が環境破壊を招いている。地球を冷やす取組を続けたい」と語った。
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