市内の中学生を招いたソフトボール教室「日立サンディーバソフトボールクリニック」が8月7日に横浜スタジアムで開かれた。指導役として日立サンディーバの選手たちが登場。技術と楽しさを伝えた。
日立サンディーバは戸塚区に本拠を構え、ソフトボールのトップリーグ「ニトリJD.リーグ」に参加するチーム。現在東地区で上野由岐子選手らを擁する首位ビックカメラ高崎に5・5ゲーム差の2位につけている。
教室には、日立サンディーバのトップ選手たち17人が登場。市内から参加した11校129人のソフトボール部の中学生に守備と打撃に分かれて指導を行った。打撃ではトスバッティングとロングティーが行われ、「打つポイントはおへその前」などのアドバイスが送られた。その後、選手による見本として現在リーグで打率3位の山内早織選手が打撃を披露。その打球に中学生から「おーー」という歓声が上がった。
また、守備ではキャッチボールやゴロ捕球などの指導があり、ゴロを捕球した中学生が選手とハイタッチするなど、中学生にとって貴重な時間となった。
ハマスタは"聖地"
会場となった横浜スタジアムは東京五輪でソフトボール女子日本代表が金メダルを獲得した"聖地"だ。今回のイベントを企画した横浜市にぎわいスポーツ文化局スポーツ振興課の担当者はその趣旨について「五輪をやって終わりではなく、レガシー事業としてソフトボールの発展に力を入れたい」と話す。横浜スタジアムの外壁には、東京五輪で使用された用具が展示されており、歴史的瞬間の舞台だったことが思い起こされる。
だが、ソフトボールを取り巻く環境は厳しい。東京五輪では金メダルを獲得したが、来年のパリ五輪では競技種目から外れることが決定。2028年のロサンゼルス五輪での復活が期待されるが不透明な状況だ。競技人口の減少も懸念される。
日立サンディーバの村山修次監督は今回のようなイベントに参加することについて「ソフトボール普及のため。面白い競技なので根を絶やしてはいけない」と力を込める。また坂本結愛選手は「自分も子どもの頃、日立の選手の教室に出た。楽しさを伝え、実業団に入る選手を増やしたい」とし、坂本実桜選手は「ソフトボールを広げるためならどんなことでもやりたい。まずは試合を見に来てほしい」と語った。
日立サンディーバの次戦は19日(土)埼玉県鴻巣市で「特別国民体育大会関東ブロック大会」。また、10月14日(土)、15日(日)にはホームゲームとしてサーティーフォー保土ヶ谷球場でのリーグ戦が予定されている。
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