第93話 戸塚に御茶水? とつか歴史探訪
誰しも思い出すのが東京の駅名ですが、少し小高い丘に位置し、江戸時代に徳川家のお茶を淹れるための水が湧いていたことに由来するようです。
実は戸塚にも"御茶水"がありました。昭和初めの戸塚町の地図に、鎌倉時代からの戸塚町の沿革と共に町の名勝が紹介されており、一里塚・柏尾川堤の桜などと並び、なんと"御茶水"の記載が見られます。
この戸塚町の地図によると、「御茶水と称する地は、当町中央を距る(へだたる)事西南3丁40間(約400m)にして、東海道傍茶道山の麓にあり。里老(村の老人)口碑に伝ふ、往昔 夢窓国師なるも本郡(鎌倉郡)二階堂村瑞泉寺に住居し、振錫遊歴の日(修行の旅の途中)此地に来り、山下の石泉を汲みて茶を嘗めし(味わった)事あり、因って、茶道山・清水山と言う」とあります。
鎌倉時代末期から室町時代初期にかけての僧・夢窓国師は鎌倉の瑞泉寺を建立しました。国師が各地に建立した寺や庵は、いずれも景勝の地が選ばれております。また国師は作庭家の一面も持ち合わせていて、瑞泉寺の庭園も名園として知られています。東戸塚にある北天院を開山した仏光国師の孫弟子で、戸塚にもゆかりのある僧となります。
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