戸塚町の高齢者施設「クラシック・コミュニティ横浜」の利用者と、発達障害などがある人向けの造形教室に通う生徒が、同じ素材を使って作った作品が交流広場とつかで展示されている。10月31日(火)まで。入場無料。
現在開催中の「戸塚こらぼ作品展」。区内の地域団体や企業などが集まり、情報交換やコラボレーション企画などを考える「こらぼ会」で、両者が出会ったことをきっかけに実現したものだ。
区内で全障害者向けの造形教室を主宰する白瀬綾乃さんが今年3月、こらぼ会に初参加した際、自身の取組を紹介。その話を聞いたクラシック・コミュニティ横浜支配人の田山隆之さんが、施設入居者が参加する「創作クラブ」の講師を依頼した。こらぼ会に参加していた交流ひろばとつかスタッフの菅田紗央里さんが「同じテーマで高齢者と子どもたちが同じものを作ってみて展示したら、何か違いや気づきがあるのでは」と意見を寄せ、企画が動き出した。
5回の創作経て
初回は5月。白瀬さんは創作クラブで、母の日に施設で飾られていた花束などを押し花にする作成法を指南。翌月その押し花とアクリル絵の具を使って、創作クラブと造形教室でそれぞれが作品を完成させた。7月から9月にかけても、同じ素材の割りばしで描く抽象画やアルミホイルで手形をとって装飾するアート作品などを仕上げた。
展示ではタイトルや作者プロフィールをあえて掲示していない。白瀬さんは「見る人に『これって何だろう』と考えてもらうことで、世代も超えてアートを楽しんでもらえたら。次は創作クラブに生徒さんを連れて一緒に作品作りを」と笑顔を見せる。また田山さんは「高齢の方も学び続けることは大切。目標をもって取り組めた」と話し、下旬には入居者と作品展に訪れる予定だ。
交流ひろばとつかは、戸塚郵便局前のマンション1階。展示は31日まで。水曜日除く平日午前11時30分から午後3時30分。問い合わせは、みんなのアトリエ主宰・白瀬さん【メール】ayano_atelier@yahoo.co.jpへ。
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