第96話 武相国境道 2 とつか歴史探訪
戸塚区内には幾つかの古道が走っていますが、武相国境道に限らずその厳密なラインを特定することは開発などで難しくなってきています。
しかし市内には境木の武相国境之木や他にも、旭区のこども自然公園内の案内板や相武国境と刻まれた碑・野境の案内板などさまざまのものがあります。
又港南区では区内を縦断するように武相国境がはしり、国境を跨ぐ下永谷小学校の校門には卒業作品だという国境表示があります。
この国境を挟んで両国はどんな違いがあったのでしょうか、当時の人々は交通も現在のように便利に発達しておらず人々の生活は身近で限定的でむしろ村や郡といった小さな単位で生活しており、国とか国境を余り意識しなかったのではとも言われています。武蔵・相模の年貢にしても、天領(幕府直轄地)・旗本領・寺領などで大きな違いはなかったようです。
戸塚区の天候は横浜市内の天候よりも鎌倉の天候に近く、区内のバス運行も歴史的な背景はあるにせよ市営バスと民営で大きくルートが分かれており、むしろ活動が活発に広範囲となった現在の方が国境を跨いでの行動に違いが感じられ、武蔵国である港横浜と相模国の戸塚辺りはどこか空気感が異なる気もします。
旧東海道・鎌倉道・大山道など区内の古道が生活・軍事的な人間の営みから生まれてきたのに対し、国境の道は地理的な自然に基づき形成されたようであり、改めてその魅力に触れて見てはいかがでしょうか。
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10月24日