第97話 龍馬が駆けた浦賀道 とつか歴史探訪
「(龍馬は)足のつづくかぎり浦賀街道を南にむかって駆けた。・・・浦賀についたのは、翌々日の未明である。・・・やがて、夜が明けた。濃紺の海に巨大な軍艦が四艘うかんでいた・・・」
司馬遼太郎の名作「龍馬がゆく」の一節です。黒船来航時の見物人や混乱が目に浮かびます。
これが浦賀道ですが、実は浦賀道は西の戸塚宿からの道と東の保土ケ谷宿からの2本あり、小説のルートは残念ながら海沿いの保土ケ谷ルートと思われます。
享保5年(1720)、江戸湾防備のために伊豆下田から浦賀へ奉行所が移されると、江戸と浦賀間の人や馬の往来が盛んになったことから、三浦半島の浦賀に至る東西2本の道が作られました。
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