国政報告 無派閥としての役割を担う 自民党 政務調査会副会長 衆議院議員 さかい学
自民党は派閥の不祥事で、多くの方からお叱りを受けています。派閥は総裁選で自らの領袖や派閥が支援した人を総裁にすることによって、主流派となってポストなどでの優遇を目指す総裁選のための集まりなのです。
そして国会議員にとって最も重要な選挙の一つである総理を決める一票を派閥に預ければ、人事面での処遇や活動費、人脈づくり、事務所運営などで支援してもらえる構造になっています。
そのなかにあって、私は政治活動を始めた頃から20年以上、何人かの先輩議員から、個別にはいろいろと支援をいただきましたが、一度も派閥に入らず活動を続けています。そして総裁選の投票は私がその時の最善の候補と信じる人に、自らの信念で応援し、投票してきました。
また私は十数名の無派閥の若手議員グループのとりまとめ役をやっていますが、この集団の基本は情報交換会であり、互助会です。無派閥だと国会の与野党の調整状況や政策、選挙に関する党内の動きなど、全部自分で集めなければ情報は入ってきません。
そのため、同じ境遇にいる人間で集まり、各自が知っている情報を共有することは大事です。一緒に勉強会をし、視察に行き、政策立案も有志で検討し、実現に向けて活動します。しかし、総裁選に関しては各々の信念に基づいて、自ら決断をします。
私は自立している主体的な政治家であり続けたいと思います。だからこそ仲間と共に、派閥とは違う「新しいグループの在り方」を模索してきました。
今回失った信頼を自民党が取り戻すために、派閥を解消し、派閥に頼らずとも政治活動ができ、自らの信念で国の代表を選んでいく自立した政治家の集まりが自民党であると示さなければならないと考えます。
これを実現するために無派閥であり続けていた私に役目があるならば、しっかり担っていきたいと考えます。
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