戸塚小学校(大谷珠美校長)は4月から始まる校舎の建て替え工事に伴い、一部授業を中外ライフサイエンスパーク横浜が貸し出すグラウンドで実施することが決定している。児童は2月15日、移動経路の確認や事前準備のため同所で学年交流会を実施した。
グラウンドは、中外ライフサイエンスパーク横浜(以下、中外LSP横浜)の東側(上倉田町)に位置し、広さは約125m×80mの約1万平方メートル。全面が人工芝で敷き詰められている。工事が本格化する4月以降、毎週平日の午前中に体育の授業で同校へ貸し出される。
また、併設されているクラブハウスも児童が使用できる。
2月中旬の3日間で実施された学年交流会は、児童が新しい場所での校外学習に戸惑わないよう企画されたもの。学校からグラウンドまでの経路の安全も確認され、移動に必要な時間はおよそ10〜15分とわかった。
大谷校長は「子どもたちが芝の上でのびのびと運動できる場所はほかにない。本当にありがたいこと」と感謝を述べた。同所の職員は「弊社グラウンドを戸塚小の皆さんに活用していただき、楽しんでもらいたい」と話した。今後、同所と協議を重ね、体育の授業以外での利用も検討していくという。
4月から工事本格化
戸塚小学校は1873年創立。昨年150周年を迎え、区内で最も古い歴史を持つ小学校だ。
建物の老朽化に加え児童数の増加も著しく、市が建て替えの対象校に指定し、2020年に基本構想を策定。
交通の利便性が高い戸塚駅にほど近いため、周辺で大型マンションの建設が進んだ影響で、近年は人口増に比例して児童数も急増している。大谷校長によると、25年度には1学年が200人を超えることも予想されているという。
4月から開始される工事は、同校敷地内のグラウンド面積約半分に、2階建てのプレハブ校舎を建設することから始まる。体育館と図書室、放課後キッズクラブの活動場所ができる予定で、9月完成を目指す。
12月から来年1月にかけて、体育館の解体工事が始まる予定。屋上にプールのあるD棟はそのまま残され、西側に新設される新たな4階建て校舎と合体する。新設校舎には体育館も併設。
現在、児童らが利用しているA・B・C棟は、新校舎完成後に解体され、空いた敷地にグラウンドが整備される。工事が完了するのは、2030年度となる見込み。
大谷校長は「子どもたちが普段と変わらず生活できるよう、工事期間中も万全の体制を整える」と話した。
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