神奈川5区(戸塚・泉)の衆議院議員で、同院災害対策特別委員会の与党筆頭理事を務める坂井学氏に、能登半島地震の被災地の現況について聞いた。
――復興の進行具合は。
「最低限人が住める状況にまだ十分に到達していません。要因の一つは能登半島は地形の特徴で被災地へ入る道路が限られているため、作業員が現場に到着するまでに時間がかかり、インフラ復興が進んでいないことにあります」
――どう対策を取りますか。
「被災地に近いところに復興支援をする人員が宿泊できる施設を設置すべきです」
――課題がいくつもあります。
「一つは住まいの問題。罹災証明書には自宅がどれほど被害を受けたか書かれますが、一部損壊ですと行政からの補助がでないうえに、仮設住宅にも入れません。私が視察したお宅で、一部損壊扱いになっていても、到底住めない物件がいくつもありました。また、経済的なこと、日々のなりわいがとても心配です。例えば輪島港の漁師さんたちは地震の影響で漁に出られません。各業界で仕事ができない状況が発生しています」
――特別委員会で何をしますか。
「現地で住民の方々の話をよく聞くこと。それを踏まえ、防災担当大臣と質疑をすること。議事録に残し、役所側に一層、早急に必要な対策を取るよう求めていくこと、解決策の提案も行います」
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