交通混雑の緩和などを目的に行われる都市計画道路・桜木東戸塚線(戸塚区平戸地区)街路整備工事。現在詳細設計が進められており、今年度中に工事に入り、2032年完了予定だ。市は6月15日、平戸台小学校で自治会町内会関係者を対象にした工事概要説明会を開催した。
昨年12月20日、横浜市会は共同企業体・大林JVが施工を請け負うことを可決。市担当者によると、難易度が高い工事となるため、設計・施工を含めた一括発注方式を取ったという。
トンネルが中心
平戸町地内から平戸5丁目地内までを区間とするこの街路整備工事(地図参照)。長さ約670m、幅は24mから28m。4車線(片側2車線)となり、両側とも歩道が設置される。第1トンネルが約275m、第2トンネルが約164mある。
24年度中に設計完了を予定。国道1号線の山谷交差点前の第2トンネル側から今年度中に工事に入り、続いて第1トンネルに着手。工事完了は、2032年3月を見込む。
説明会も
15日は、市職員や大林JVから自治会町内会側に工事概要の説明があった。交通対策として山谷交差点では、工事用車両が国道1号線からの左折入場時の際、歩行者の巻き込みの恐れがあることを踏まえ、既設桜木東戸塚線からの入場。環2交差点では、大型トレーラー進入時の一般道の交通渋滞などを考慮し、比較的交通量の少ない夜間に進入。平戸小入口交差点では、工事用車両が国道1号線から左折進入時に巻き込みの恐れがあることから、右折レーンを利用した1台ずつの進入を検討中--などの紹介があった。
子どもの安全考慮を
平戸地区連合町内会の相澤辰信会長は市に対し、▽果樹園の下にトンネルが建設されることから、農作物に影響が出ない工事を行うこと▽第一トンネルと第二トンネルの間の道路は通学などに活用されている生活道路と交差することになる。子どもの安全のために歩道橋を要望している。
市は「農地は地権者の意向を踏まえ、極力農作業の支障とならないよう努める。桜木東戸塚線を横断する通行は、今まで通りは難しい。何らかの対策を県警と検討する」としている。
桜木東戸塚線は、中区桜木町から戸塚区名瀬町までを区間とする幹線道路で、約80年前の1946年に都市計画に決定された。この間順次車道が整備され、今回の平戸地区で最後となる。
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