東俣野エリアを走る地域貢献車が7月1日、本格運行を開始した。
地域貢献車とは需要が小規模で、交通事業者による運行が難しい地域で行われるサービス。移動手段の選択肢を増やすことを目的としている。
平日のみ、俣野別邸庭園近くの東俣野広場前から横浜医療センターまでを往復するルートで走り、無料で利用可能(予約不要、定員4人)。
小学生考案「ひがまた号」
同車両は、東俣野町の特別養護老人ホーム「和みの園」を運営する社会福祉法人和みの会、戸塚区、横浜市の3者が協力し、「なごみ号」として1月16日から運行開始。6月28日まで実証実験を行い、利用状況などを調査してきた。
調査結果を踏まえ、本格運行を決定。地域の人に親しみを持ってもらうため、東俣野小学校の4から6年生を対象に新名称を募集した。
78件の応募の中から、濱津慧那くん(小5)考案の「ひがまた号」が選ばれ、6月19日に同校で表彰式が行われた。運行エリアを代表して、東俣野町内会の浜野定男会長から表彰状とプレゼントが贈られた。
和みの園の木内菜穂子施設長は「いつかは子どもたちに名前をつけてほしいと思っていた。感無量」と笑顔。同校の幸保陽子校長は「子どもにとって自分の考えが社会に現れる貴重な経験になった」と話した。
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