横浜市と神奈川中央交通(株)(以下、神奈中)は7月1日、俣野町にあるドリームハイツと戸塚バスセンターを結ぶ連節バス「ツインライナー」の運行を開始した。利用者の多い戸塚区南西部に連節バスを導入し、運行便数の効率化と輸送力確保が目的。
バスの全長は通常の約1・8倍で、約18m。定員は約1・5倍の113人。ドリームハイツと戸塚駅西口のバスセンターの間を往復する。
運賃は通常のバスと同様に210円からスタート(最大290円)。戸塚バスセンター方面の場合は、戸塚駅利用などの理由で高い乗車率が予想されており、降車時の混雑を避けるため、運転士に行き先を伝えて先払い。ドリームハイツ方面の場合は、降車時に支払いとなる。
さらに、俣野公園・横浜薬大前のバス停で降車し、ほかの便に乗り換える場合、大人は初乗り運賃210円が割引される。
泉区走る便も維持
連節バスは、両者が戸塚区南西部のバス路線の維持と充実を目的に導入を検討。地元住民などに説明を行い、実現に向けて約4年前から取り組んできた。
神奈中はバスの運行計画策定を行い、市は計画に基づいて、運行効率化のために必要な交差点やガードレール、信号など、19カ所の道路整備を行った。神奈中の担当者は「従来同エリアを走行していたバスが、連節バスに集約されることで走行路線の渋滞緩和にも寄与できる」と話す。
さらに神奈中は、連節バスの運行によって確保された経営資源を活用して、他路線の維持・充実も図るという。すでに、下飯田方面では「下飯田駅〜俣野公園・横浜薬大前」の路線を新設し増便した。
また利用者減少で、減便の可能性があった「立場ターミナル〜俣野公園・横浜薬大前」も維持されることとなった。
人口減少背景に
戸塚区は横浜市で最も面積が大きいが、広さに対して鉄道駅が少なく、バスが主要な交通手段として利用されている。とくに区南西部は、横浜医療センターや横浜薬科大、俣野公園などがあり、地域住民や学生など利用者が多い地域。
一方、少子高齢化やコロナ禍による生活様式の変化でバス利用者は減少傾向にある。同エリアも例外ではなく、将来的な人口減少によって、利用者も少なくなることが予測される。さらに、バス業界では運転士不足も大きな課題だ。こうした背景を受け各地で連節バス導入が進んでいる。
記念式典で、神奈中の今井雅之代表は「今後も地域需要に即したバス運行の方法を、各方面と協力しながら探っていく」と話した。
運行エリアの大正連合町内会自治会の松本美智子会長は「乗り心地も良く感動した。地域住民の皆さんも喜んでくれると思う」と笑顔だった。
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