まもなく学校は夏休みに。行楽シーズンにもなり、外出する人が増えるため、交通安全や防犯が一層重要になる。泉警察署の小山内章署長にこの時期特有の注意点について話を聞いた。
短時間でも戸締りを
「暑さでドアや窓を開けたままにしていたところ、侵入盗に狙われるというのは夏に多い犯罪類型です」。ごみ捨てなど短時間だけであっても、「油断せずに施錠を」と小山内署長。今年に入って、泉区内の刑法犯は299件で前年比90件増だが、なかでも窃盗だけで61件増加している。
新札の詐欺に注意
特殊詐欺は6月末時点で23件(同マイナス5件)、被害額は4570万円(同マイナス690万円)と減少している。だが7月3日に一万円、五千円、千円の紙幣が新しく発行されたことに伴い、「旧札が使えなくなるとか、そういった口実の詐欺にも気を付けて」と呼びかけている。
自転車もヘルメットを
また交通事故は6月末までに区内で155件発生。死者は出ていないが、負傷者は175人(前年比29人増)となっており、「一歩間違えれば命にかかわるという事故も発生している」と警鐘を鳴らす。
特に二輪車(バイク)、高齢者のかかわる事故は4割におよび、「年を重ねるにつれ、判断能力や身体能力は低下してしまうもの。高齢になってきたら、免許の返納について家族で話し合うこともお願いできたら」としている。
さらに夏休み特有の懸念事項として、「開放的になる青少年に甘い誘惑が多い時期」と指摘。近年はSNSが闇バイトや性犯罪被害につながることも多く、「表面的にはわかりづらい。けれど、普段と服装が違うとか、そういった変化に周りの大人が敏感であってもらえたら」と呼びかける。
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