このほど泉区少年補導員連絡会の会長に就任した 入倉 信幸さん 泉区西が岡在住 61歳
町の青少年を見守り続け
○…地域ボランティアとして警察と連携しながら青少年の非行防止や健全育成活動に取り組む少年補導員。警察署長から委嘱を受け、泉区のメンバー18人をとりまとめる連絡会の会長にこのほど就任した。会では若手だが、副会長を10年以上務めてきた。「泉区は繁華街もなくて比較的平和なまち。それでも地域住民としての目線で協力できることもあるはず」
○…各署の警察官には定期的な異動があるため、地域の変化を見守り続ける地元の少年補導員の役割は小さくない。夜間のパトロールでは多くの青少年とも出会い、「家庭に居場所がない子が外に出て、仲間と知り合うケースが多い。話せば素直な子も多いんです」。コロナ前までは学校・家庭・地域の連絡協議会にも出席してきた。「そういう関係もまた作れたら」と語る。
○…中和田小、泉が丘中と泉区で育った。「まわりに職人の家が多くて、高校を出たら働くのが当たり前だった」。父が独立して「入倉建具店」を立ち上げた時期も重なり、高校卒業後は家業を手伝うことに。それが現在までつながっている。工業高校の建築科に学んだものの、働き始めると戸惑いは多かった。「親父は職人だったからね。今みたいに丁寧に教えてくれるわけもなく」。一度やったことは身に着けられるようにと、書きためた手順書のノートは今も財産だ。
○…少年補導員も「なり手」不足が課題だが、「そもそも知名度も低い。活動内容をもっと伝えていく必要がある」とホームページやSNSの活用を視野に入れる。仕事に活動にと忙しいが、スマホに送られてくる孫の動画を見ては頬を緩めている。「お世話になってきたから。地元への恩返しになれば」。優しい笑みで地域を見守る。
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