戸塚区の吉田矢部地区連合会(川畑孝男会長)では現在、災害対策の一環として、所属会員のドローン飛行資格取得を進めている。自治会町内会の活動として資格を取得するのは神奈川県内でも珍しく、新たな地域防災の手段として、活用への期待が高まる。
同連合会は10の自治会・町内会からなり、西側には南北に渡って柏尾川が流れている。
矢部町内会の青山勉(まなぶ)会長によると「氾濫したり、橋が壊れたりした時に、人の力だけでは川の反対側の状況が把握できなくなる危険がある」という。そこで昨年9月、同連合で行った防災会議において、青山会長はドローンの資格取得を提言。連合会として取り組むことが決定した。
「県内で初」
川畑会長によると「長く続けられるように、会員の中でも若い世代に協力を促した」と話す。これを受け、今年5月から6月にかけて資格を取得した6人は、30〜50代で構成されている。
これまで自由にドローンを飛ばせる環境は少なく、室内での練習にとどまっていた。防災活動の一環として特別な許可を受け、今後は打越広場(吉田町)など屋外で定期的な練習に取り組んでいくという。
資格を取得した加藤伸雄さんは「発災時、適切に操縦できるようにするためには、天候や風などの影響がある中で練習を重ねる必要がある」と話した。
資格取得にあたっては、(一社)神奈川県ドローン協会が協力。同会の橋口普理事長によると「県内でも自治会・町内会の活動として資格取得をしたのはおそらく初めて。万が一の際には、地域住民に信頼性の高い情報を届けられる手段になるだろう」と今後に期待を込めた。
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