市立義務教育学校の緑園学園(前期課程)がこのほど、電子書籍の読書冊数が全国で1位になったとして表彰を受けた。9月27日にはサービスを提供する(株)ポプラ社の加藤裕樹代表取締役社長らが同校を訪れ、児童らに感謝を述べた。
横浜市教育委員会と同社は今年7月に連携協定を締結し、学級数の多い「過大規模校」など市内9校で電子書籍サービスを試行導入した。学校図書館の物理的な課題を解消する目的で、児童が1人1台保有するタブレットで4300冊の本が自由に読めるというもの。緑園学園もその中の1校で7月から利用を開始した。
8月に平均27冊
そんな中、緑園学園では夏休み期間中の8月の読書件数が全体で2万3408冊(1人あたり平均26・7冊)にのぼり、同サービスを利用する全国約300校の中で1位に。なお2位の学校でも1万300冊(1人あたり15・8冊)だった。
同校教諭は「夏休み中にタブレットを持ち帰って使えたのも一因かも。でも全国1位とは驚き」と明かした。この冊数はアプリで「読む」ボタンを押した回数で、読み切った数ではないが、同校の学校司書は「味見読書というか、子どもたちが興味をもって読みたい本に次々手を伸ばせるのは利点。電子書籍の手軽で良いところ」と話す。
表彰式には同社の人気シリーズ「かいけつゾロリ」のゾロリも登場。加藤社長は「紙の本と電子書籍とそれぞれ良さがある。みんなが手に取りたくなる本をこれからも作りたい」と話した。
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