「ヴィラ立場はぎまる」で、今月から地域カフェ「喫茶ヴィラ」を開く 山岸 敬子さん 泉区中田西在勤
「介護」で地域に恩返しを
○…萩丸地区のサービス付き高齢者住宅「ヴィラ立場はぎまる」で、地域カフェ「喫茶ヴィラ」を開いた。月に2回、コーヒーと焼き菓子を楽しみながら、施設の利用者や地域住民と気軽に交流を楽しめる。「施設の利用者だけでなく、広く地域の人たちが楽しめる場になってくれれば」。このカフェを皮切りに、今後は子どもたちが気軽に立ち寄れる地域食堂の設置も検討している。
○…カフェにはケアマネジャーが常駐。認知症などの支援が必要な人や、その家族の相談にも応える。「施設に入るというと、敷居が高いうえに『捨てられた』『人生おしまい』なんて言われがち」。そんな認識を変えたいとカフェを企画。普段から地域に開かれた施設として利用してもらうことで「将来、暗い雰囲気ではなく『お引越し』感覚で入居できるんじゃないかな」と話す。
○…葛野小、汲沢中出身。高校卒業後は「仕事として旅行に行ける」ことに魅力を感じ、旅行会社に。バスガイドをしていたが、介護が必要な参加者に付き添うためヘルパー2級を取得した。20代後半から介護業界で働くようになり、様々な施設で経験を積む。当時いずみ中央にあった八木記念病院の院長に誘われグループホームに勤務した際には、亡くなる直前の院長から「あとはよろしく」と思いを託された。
○…歴史小説が好きで、ある出来事が描写された小説を作家ごとに読み比べ、考察することが楽しいという。「B型で凝り性なの」という一面は介護にも。「同じ障害を抱えていても、人によって症状や声のかけ方が変わる。そこを突き詰めていくことに介護の奥深さを感じる」と語る。「私を育んでくれたこの地域への恩返しになれば」と楽しみながら地域をつないでいく。
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